エトワールとティオ

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エトワールとティオ

「あっ!いたいた!ティオ〜!」 金色の髪を揺らしながら淡いピンク色のワンピースを着た少女が少年にかけよる。 「エトワール・・!走ったら危ないよ!可愛らしいワンピースが汚れてしまっては大変だ・・!」 エトワールとティオは幼なじみだ。 いつもこうして一緒に遊んでいる。 まだエトワールもティオも10才だがティオはとてもレディーファーストな男の子なので、エトワールのワンピースの心配をしてくれる。 エトワールはティオが大好きなため、大人になったらティオのお嫁さんに絶対になると決めている。 時音が初めて見た夢はエトワールとティオの幼い頃の話だった。 まだ10才とはいえエトワールは金色の長いサラサラした美しい髪に蒼い瞳をしていて貴族のお嬢様のようなワンピースを着ていたので、まるでお人形のような少女だと時音は思った。 この時はこの夢の続きを見るとは時音は思っていなかったため、ずいぶんファンタジーな夢を見たと思った。 時音には葉月という恋人がいる。 時音と葉月は今は大学生で、葉月の方から告白をして恋人になった。 時音は葉月に長い間片思いをしていたので、葉月から告白されて嬉しかったことを今でも覚えている。
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