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2. 「来てくれたんだね…嬉しよ…」 「うん…」 「….「貴」さん、私、そんなにお金が無くって…」 「大丈夫、足りない時は俺が立て替えるから…」 「今日はドンペリ入れちゃう?」 「え、それは?」 「じゃあ、ヘネシーにするね…」 「ハイ…」 「どう元気だった…少し来てくれなかったら俺の事嫌いになったと思ったよ…」 「あのさ、今度「早苗」の家に行って良い?」 「え、…」 「俺、もう「早苗」が居ない世界なんて考えられないんだ!」 「早苗」が初めてこのホストクラブに来たのはかれこれ半年前だったか? 「早苗」は確か友達である会社の同僚三人と来店していた。 俺が「早苗」の横につき、それから「早苗」が来店するたびに俺を指名してくれた。 「早苗」はウブであり恋愛経験が少なく俺を本気で好きになっていた。 俺はこの時「早苗」を金ヅルにすると決めたのであった。
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