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第10話 キリトについて
エアロが1人の時間をくれと言われたので、今日はキリトとセルの2人でいることになった。セルはキリトに城であったことを聞こうとした。
「あの、キリトさん」
「ん?なんだ?」
「さっきエアロさんとどんなこと話していたんですか?」
するとキリトは少し考えた後こう答えたのだ。
「まぁ簡単に言えば説得だな……でも失敗したが……」
「……そうなんですか……」
2人は宿屋の食堂で夕食を食べながら会話していたのだった。そして沈黙が少し続いた後、セルが再び口を開いた。
「あの…キリトさんってどんな人なんですか?」
「ん?俺か?……う~ん……そうだなぁ……」
キリトは考え込んだ後こう答えたのだ。
「まぁ一言で言えば『ゆらめき』だな」
「……ゆらめき?」
セルが首をかしげながらそう聞くと、キリトは頷きながら言ったのだ。
「俺は10人の中で、2番目の『水』の王として君臨している。
「2番目?」
セルがそう聞き返すと、キリトは頷きながらこう言ったのだ。
「ああ、1番から10番までいるのはエアロから聞いたか?」
「はい。10名の王は神と同等の能力を持つと言われました。」
「そうだ。そして俺は10人の中で2番目に強いと言われているんだ。」
「え?じゃあ6番のエアロさんより強いんですか?」
「ああ。」
するとセルは興味津々にキリトの話を聞き始めたのだ。そしてこっそりとエアロがセルたちの部屋にきた時には、2人はもう眠っていたのだった。
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