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「あっ!ぁあ…、んん…あああぁ…‥」
たまらない疼きが沸き起こりわたしは声を上げた。
「ほら、やっぱりひなこ…うっ、すごく気持ちいい…」
彼の言葉に脳の片隅でわたしは呟いた。
ううん、違うんだってば…こんなのわたし…ああ…でも気持ちいいー
彼は雄叫びを上げて腰を振りまくった。雄と雌の発情みたいな交わり。でもそれはすごく刺激的でもあった。
それ以来彼は、エッチな野獣=尊さんに変貌を遂げた。
引っ越しが終わるとわたしはそれを気に仕事をやめて彼のアシスタントをし始めた。
一度熊谷の家にもふたりであいさつに行って結婚することを伝えたが、式はふたりだけで挙げた。ウェディングドレスは絶対に着せたいと尊さんのたっての希望だった。
おまけに田所雄一郎さんと姉のかえでが結婚することになって縁とはおかしなものだとわたしたちは笑った。もちろん雄一郎さんにはあの後すぐに婚約指輪やプレゼントを返した。
結婚式の日ー
ウェディングドレス姿を見て彼が言った。
「ひなこは俺のお姫様だから。どうしてもドレス着て欲しかったんだ」
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