第2話

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 お茶会が解散になっても、部屋に戻る気にはなれなかった。  だから、私はぼうっとしながら、片付けが行われる庭園を見つめる。  先ほどまで、様々な人たちが談笑していた場は、今ではもうかなり片付いていた。 (……なんだか、虚しい)  私を怪訝そうに見つめる使用人たちの視線を、感じる。でも、今の私にはやっぱりそういうことはどうでもいい。  ……自分の胸の中に募るモヤモヤを理解するのに、必死だった。  多分、これは嫉妬とかそういうものの一種なのだろう。  コルネリアさまは、ラインヴァルトさまに相応しい。  彼女のことは周囲の誰もが認めている。……対して、私はどうだろうか?  誰からも認められない。役にも立たない。……権力だって、ない。  それすなわち、私は彼に相応しくないのではないだろうか? 「……ラインヴァルトさま、コルネリアさまと楽しそうだった」  彼のコルネリアさまに向ける笑みは柔らかくて、親近感を含んでいた。  私に向けられる笑みには、溢れんばかりの「愛おしい」という気持ちがこもっている。が、結局はそれだけ。
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