第2話

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 お茶会の翌日。  私は、王城の中庭で一人ベンチに腰かけていた。  今日のドレスは簡易的なもので、そこまで煌びやかではない。ラインヴァルトさまがご用意されたドレスの中でも、一番の軽装。  多分、ドレスというよりはワンピースみたいなものだと思う。 「……このまま、避け続けるわけにはいかないわよね」  小さくそう呟く。  ラインヴァルトさまを避け続けることは、出来ない。かといって、お顔を合わせることも、現状出来そうにない。  昨日のことを思い出して、胸がずきんと重く痛む。……でも、それに気が付かないふりをする。頭をゆるゆると横に振って、私は何度か深呼吸をした。 「私よりも、コルネリアさまのほうが、歓迎されるんだわ」  言葉にして、なんだか情けなくなる。  けれど、それは真実。紛れもない、現実。  きっと、私がどれだけ頑張っても、彼女には勝てないだろう。  自分自身にそれを言い聞かせて、空を見上げる。青々とした空は、雲一つない。照り付ける太陽は、なんの悩みもないのだろう。……羨ましい。心から、そう思う。 「……やっぱり、修道院に行こう」  しばらくして、自然とそう言えた。
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