第2話

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「あぁ、メリーナさん。お部屋に戻るとして、先ほどのお部屋の場所はわかりますか?」  場を立ち去ろうとした私を見て、ヴィリバルトさんがハッとして声をかけてくる。  ……ちょっと、怪しいかもしれない。 「わからないのならば、俺もついていきます。あと、何処になにがあるとかも、説明したいので」 「……ご迷惑では?」 「いえ、いいんですよ。もちろん、後から聞いてくださっても全然大丈夫です」  ……この人、親切過ぎないだろうか? (逆になんか心配になってくるんだけど……)  この人がいつか悪い人に騙されるんじゃないか。そう思ってしまうのは、ある意味仕方がないことだと思う。 「じゃあ、その。……お願い、します」  私がここにいる以上は、せめてこの人を守りたいと思う。……余計なお世話だと思うけれど。
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