満月が晴れ、春が来る

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月が綺麗だな お前はどう思う 月なんか見ず片手で首を撫でられながらに問われた、謎 脈でも計っているのだろうか 他の人なら過呼吸を起こしかねない威圧感。 顎に手を着いて少し首と傾げるまるで考えるような少しの動作をしても着いてくる指、 笑みが零れてしまう、顎から彼の手を挟んで首に手をやる。首を撫でられていた手 触れる面積を増築するように片手で彼の隙間に触れるように指を絡めながら押さえる 気持ちの良い圧迫感が首にかかっていく 10本それぞれの指が首に触れる 彼は少し怒ったようだ、誰が見てもわかる、 それさえも笑いのツボになってしまうのだから俺はもうわかっている、彼もそうだ 、でも問わずにはいられないのだろう 呼吸を整え告白する、 眠る前の子供に歌を歌うように 「月から見た地球もきっと綺麗だよ」 背後の月を見て、また僕の方を見る、 そうかもな、、、、ずっと焦がれてた場所から愛しい自分のものを見ると月よりずっと良く見えるだろうな 笑っている 彼の顔の皺を擦り、 三日月が流れた
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