⑧比べた?

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「じゃあ、どんなことされるの?」  興味津々に聞かれるけど、そんなこと言えるわけがない。  私が答えずにいると、木佐さんがチュッ、チュッと耳に口づけて、耳穴に舌を入れてきた。 「これは?」 「んっ……しません」 「宇沙ちゃん、ここ感じやすいのにね」  耳の襞を舌でなぞるように舐められて、ゾクンとする。  将司さんはキスをする以外、舌でなにかすることはない。  それが普通だと思ってた。  ぺちゃぺちゃと鼓膜をくすぐる水音に首をすくめる。  指で触れられているほうも、くちゅっと音がしはじめて、身をくねらせた。 「染み出てきたよ」  言わなくていいのに、木佐さんがわざわざ濡れた指先を見せてきて、ぺろりとそれを舐めた。  恥ずかしくてたまらなくなって、私は目を閉じた。  くすくす笑った木佐さんがショーツごとタイツを脱がす。  すぐに蜜口に顔を寄せられて、ぺろぺろ舐められる。 「きゃんっ」  ズボッと舌を蜜道に挿し入れられて、甲高い声をあげた。  木佐さんが蜜をすすりながら、舌で中を、指で愛芽を擦るから、急激に思考がかすんでくる。  気持ちいいしか考えられなくなる。  あっという間に官能を高められて、私は背を反らした。   「気持ちよかった?」  口もとについた私の愛液を手で拭いながら、目をすがめた木佐さんがささやいてくる。その表情はゾクッとするほど色っぽい。  私が荒い息のまま答えないと、木佐さんは笑った。 「宇沙ちゃんが黙るときはイエスだね」  見抜かれているようで、なんだか悔しい。 「はぅっ」    ふてくされていたのにおへそを舐められて、私は飛び上がった。 「か~わいいっ」  木佐さんは笑いながら、セーターの裾から手を入れてきた。  ムニムニと胸を揉んで、先端を摘んで、イったばかりの身体にさらに刺激を与えてくる。  蜜が垂れてシーツを汚している気がする。  それでも、布越しの愛撫はもどかしくて、お腹の奥がもの足りないとキュウキュウしてる。 「ぜんぶ脱ごうか」  私のもどかしさに気づいたのかどうかわからないけど、木佐さんがセーターも下着も全部取り払った。  彼も下着を脱ぐと、ゴムを付ける。  それを見て、身体が期待に震えた。  木佐さんのものを待ち望んでいる自分に愕然となる。  自分がこんなに快楽に弱いとは思わなかった。
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