【第三章】

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走り回るのは家から逃げる心配がないので構わないと思ったが、意外にも足が速いのだった。    さすがにこれにはビックリした。全くの予想外で、予想ではヨチヨチしかできないだろうと思っていたのが、ダチョウの如くインコの足なのに速かったからだ。     嬉しいこともあり、この頃になると、だんだん自分の名前を覚えてくるようになり、名前を呼ぶと ピピッ! と元気よく鳴いて羽をバタつかせながら走ってくるのだ。  なんとも言い難い喜びで少しずつ私の心の傷を毎日癒していってくれた。
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