【第一章】

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平成13年6月   当時中学3年生だった私は、学校が嫌いだった。 ただ毎日同じ時間に行っては帰り、ただ勉学に励むだけの生活だった。  友人など数人しかいなかった。  権力にとりつかれた生徒が私を目の敵にしてくる日々に疲れても、私はただ耐えて過ごしていた。  助ける人などいなかった。支える人もいなかった。教師は口先で行動をしない。  ついに私は、いわゆる【リンチ】に遭い、精神が崩落した。          家にいるようになって15日後、母に誘われ行ったのは大型のショッピングセンターだった。 平日にいるはずのない中学生を見る人の目が気になってしょうがなかった。     サンドイッチでランチを済まし、隣接するペットショップに向かった。             そう   もうじき逢えるのだ
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