【第一章】

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飼育員のおばさんは淡々と餌付けをこなしていき、次のケージに移っては餌付けを再開する。    すると1羽だけ飼育員に口をあけずに私に近い壁まで来ていた。 ちょっと遊んでみようと思い、指で右へ左へと遊んでみた。 その黄色く赤い目をした鳥は餌を食べ終わって、また私の方に来た。         心が…揺れた……    「母さん、こいつを飼いたい。」  揺れた瞬間に、この言葉を口にしていた。 母はちゃんと世話をしてくれるならと言い、鳥カゴと餌と止まり木も一緒に買った。  こうして私と、この小さくまだ飛べない弟は出逢えた。
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