【第二章】

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夜は私の部屋にカゴを持っていき、タオルで三方をかぶせ、真正面だけをみえるようにベッドの横においた。    初めて違うところで一夜を過ごすインコと、初めてインコと一夜を過ごす私。 眠りにつくまで、心の中で    【絶対に離れない、見捨てない、守る】と決意をしていた。 私が受けた悲しみをコイツにだけは味あわせまいと固く決めた。      かたわらでカサカサと新聞紙が擦られる音がなんとも新鮮だった。      後日 母親に寝顔を見たと言われ、久しぶりに笑ってたよと聞かされた。
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