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「あっ、(りょう)ちゃん(←穂波さんの下の名前)だ!」 「あれ、そういえば今更だけど、あんた達 同じ店で働いてんだから一緒に居たんじゃないの?」 「涼ちゃん今日仕事終わったら美容院行くって言ってたから、それ待ってたとこだったの」 「あぁ、なるほど…」だから1人で居たわけね。 納得して頷くと萌子が私をジッと見つめていることに気付く。 「何?」 「…ねぇ、葉子(ようこ)ちゃんさ、今彼氏募集中だったりする?」 「は?彼氏?要らないけど」 「(う''っ、ばっさり…|||)…あ、そう…」 「なんで?」 「あー、いや。…こないだの同窓会でさ、『古川さん彼氏いるの?』って同じクラスだった佐藤君に聞かれてさ、居なかったら連絡交換したいって…」 「断る」 「はーい、ですよねー。言っときまーす。失礼しましたー。…でも本当に良いの?佐藤君ってけっこう顔良いし、他の女の子たちが優しいって言ってたの聞いたことあるよ?」 「いいの。私今それどころじゃないから。…それよか私のことより、穂波さん待ってるから早く行った方が良いんじゃないの? 萌子がすぐ駆け寄って行かないから手を振った手が止まって穂波さん泣きそうになってるわよ」
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