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「冗談やめてよ……、なんでこの歳になってまであんたの面倒見なきゃならないのよぉ」
私が何したっていうわけ?
別に対して何も良い事もしてないけどさ。
ため息つきながらテーブルの上に散らかったお菓子の袋をかき集めてゴミ箱に入れてると、
凛矢はそれを見ながら「ご苦労様」だって。
何様よ?って話し。
「手伝ってくれるかな?あなたのゴミよね?これもあれもそれも!そのジュースの空き缶だって……
…って、あれ?ビールじゃないんだ?珍しい」
「あー、酒やめたの」
「あぁ、ついに健康診断で引っかかったのね」
「違いますけど。なんかやめたの」
「なんかって?」適当な返事にイラッとした。
「なんかはなんか。そんな気分」
「意味わかんないから。まぁでも酒は身体に良くないし、やめたんなら良かったんじゃないの?ったく…とりあえず私着替えてくるからそれまでに片付けといてよね」
「着替え手伝う?」
「結構よ、馬鹿」
寝ぼけたこと言ってんじゃないわよ。
フンっと鼻を鳴らして奥の寝室に歩いて行く私の背後で私の名前を呼ぶ凛矢の声が聞こえたような気がしたけど無視よ、無視。
いちいち相手してたらきりがないもの。
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