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「葉子ちゃん、足ブヨブヨね」
「足乗っけんな!デブで悪かったわねっ!」
バシッと思い切り足を叩いてやると凛矢は「痛ってーっ!足折れたぁ〜っ!救急車救急車!」と大袈裟に騒ぎ出した。
「折れてないっ!バカっ!本当バカっ!」
こういうバカなとこも昔から変わらない。
もうっ、腹が立ってならない!
「あんた やっぱ出てって!」
「いや、待って、それはヤバい。ちょうど今雨降ってきたし、風邪引いちゃうっ」
「傘やるからホテルでもどこでも行って寝泊まりすれば良いでしょ!?」
「無理!金ない!ついでタバコ臭いから行きたくない!謝るから泊まらせて!」
「ただ謝るだけ?」
「もう二度と触ったりしませんからしばらくの間泊まらせて下さい葉子様」
「チッ。……致し方あるまい。あんまり可哀想だから泊まらせてやる。ただし掃除はしろ、ゴミ捨てもしろ、あと家賃と公共料金は半分個な」
「ははぁ〜っ、ありがたや〜、ありがたや〜」
私たちこんな夜中に何やってんだろ。
なんかバカバカしくなってきた。
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