白い夜

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白い夜

3e663fb9-13ef-4fed-99a8-64347a67d708 そう、それは突然のことだった 受けた連絡にただ固まり震えてしまう ……真っ白になる、という感覚 まさにそれを、この身で体感した瞬間 駆けつけたひと気のないフロアー 横たわったままで慌ただしく流されてく まだ意識のあった君が虚ろな瞳で僕をみた ……ごめ、ん…………ちゃ……ん…… 真白にかこまれた部屋のかたすみで いくつもの雨を越えゆく君をみていた 声を忘れてしまった君の瞳すら動かずに ねえ、君はどんな夢をみていたの…… 僕のこえは君に届いていたのだろうか あのさ、今日はこんなことがあったんだ こんどさ、あそこに一緒にいきたいね 返ってくることのない君の口もとを じっと見つめて……、ときは流れて…… 月すらも眠ってしまうよな静かな夜に 君の代わりに刻んでいた音が溶けていく 最後にふりしぼった君のその魂のおと 「ありがとう」ただ、ひと言だけ 君の瞳を輝かせた一粒のそのひかり 僕のすがたを映してくれたのだろうか 君に訊いてみたかったことがあるんだ いまさらだけど伝えたいこともある 教えて欲しい、……君は幸せだったのかな 僕は君と出会えて幸せでした、そして 愛していました、あなたのことを…… 愛しています、これからも……ずっと……
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