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きみの空に鐘を
あるんだよ、このまちにさ……
願いごとが叶うという、そんな鐘がね。
いつだったかな、……うん、そう
あれは誰かの命を祈ったときだったね
この鐘をね、あいつの代わりに鳴らした
いっときの気休めの祈りだということ
それは僕もあいつもわかってたんだ
それでも……祈らずにはいられなかった
なあ、この鐘のさきに観える景色
どんなものだか……想像できるかい?
太平洋の大海原、海と空の境界線……
振り返れば濃いみどりが背をささえて
雲がすぐそこに優しく見守ってくれている
大自然のなかでちっぽけな僕は笑うんだ
根拠なんて、そんなものはありはしない
だけどね……いいたくなってしまうんだよ
どげぇでんいいけん、ぼくに任しちょけ。
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