キミニフレ

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キミニフレ

106a0ce3-15b9-44e0-9755-2a420c36e4fa それは重く垂れ下がった僕のまんなかに 懐かしく……そして、優しく聴こえていた とじたままの瞳に触れたぬくもりは くすぐったいほどの春をふり撒きゆれて 手をのばし声を掴もうとしてみたけれど 共にいこうと、それを取ってはくれずに ただ僕の首すじを流れては肩にとどまり ときに胸へとせつなくうずくまりその名を 呼ばないで……お願い、やめないで…… このまま深く……もっと僕のなかへ来てよ きみを留めておきたいこの心を知ってか いたずらに水たまりを踏んで朝をよぶんだ 優しいと寂しいは、類義語だったんだね 河津桜の色した雨がそれを教えてくれたよ 1e3eef5e-4a31-4f41-b311-d06fb4bdf9d9
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