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風は想いを……
路地裏に舞い込んだ言の葉書……
足もとに張りついたそれを手に取り
青年は頬を緩め吐息を、ひとつ
誰が書いたものなのであろうか……
青年は送り主である人物をさがした
たどり着いた先にいたのは……
この世の者か定かではないものだった
迷いにまよった青年は心にきめた
声をかけ葉書の共有を申し出てみよう
拒絶をされれば、それまでのこと
そこは男として潔く謝罪をのべるべし
そうとわかっていながらも不安がよぎる
こんな自分が関わってよい者なのか
震える指先はまるで青年を裏切るかのよに
その送信ボタンを、押してしまった
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