Episode6

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「お風呂、先頂きました」  彼女がひょっこり顔を出す。  拭いていたお椀を思わず落としそうになる。 「・・・・ちょっと、破壊力すごいね」 「えっ?ごめんなさい、軽く化粧したんですが。醜いですよね。直ぐちゃんと化粧しなおしてきます」  顔を真っ青にした高橋さんは、今出てきたお風呂に再び向かおうとするのを腕を掴んで阻止する。 「ごめん。そうじゃなくて。可愛すぎて」  そのまま彼女を抱き寄せて、胸に閉じ込める。  最初こそジタバタしてたけど、直ぐに大人しくなり高橋さんの重みを感じる。 「このままずっと抱きしめてたいけど、俺もシャワー浴びてきていい?」  俺の声に反応して、高橋さんが俺の胸に埋めていた顔を上げる。  湯上りで上気した彼女と目が合う。  一瞬、リミッターが外れそうになるも彼女を自分の胸から解放する。 「直ぐに出るから。そこのソファーに座ってて。リモコンはそこになるから」  彼女を残して急いでシャワーを浴びる。  無意識に丁寧に体を洗っている自分に笑いが込み上げる。  大急ぎでお風呂を終えて、リビングに向かう。
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