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「私は、後悔なんかしてない」
「知ってるよ。ごめんね、なんにも出来なくて」
挨拶の子がいう
「どうして、君が謝るの?」
私は聞く
「ううん。傍にいれたら違ったかもしれないから」
「そんなの、分からないよ。
君には君の人生があるはずだよ。
生死とは、簡単に人の力ではどうにも出来ないものだとも思う」
私は笑う
記憶を辿って、やっと私は笑えた
死という夢を叶えられたことが心から嬉しく思うほどに
「私達と生きよう」
無表情の子が言う
「また、生きるの?
さっきも言っていた、生まれ生きるって言うのは…」
「さっきまで生きていた場所は死者の国」
無表情の子は、たしかにそう言った
「え?」
私はキョトンとハテナを出す
「悪魔が連れてきた場所は、生死の狭間」
挨拶の子が説明を続ける
「「君は、ずっと死んでいたんだ」」
2人が、ユニゾンした
「…私は、死んでいた?」
私は更に目を点にさせた
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