時の粒
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無駄な感傷に浸る聖子に、私はほとほと呆れ返った。小瓶を取り出し、蓋を開ける。どれ、次はどれだけ私が興奮出来るのか見物だ。しかし、女の感傷の戯言など、また聞かされるのは勘弁だった。 小瓶を手にし、砂粒を落とそうとすると聖子はドレスの内側から何かを取り出した。 私は息が止まりそうになった。 聖子が取り出したものは、私の物とそっくりな薄黄色の砂の粒が入った小瓶だった。
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