近所の心霊スポット

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口で言えばいいことをわざわざ黒板に文字をだらだら書き連ね、同時に同じことを偉そうに口で言っている。 しかし、その口と動きが突然ぴたりと止まった。 まるで置物のようにぴくりとも動かない。 何事かとみんなで見ていると、黒板に書いた文字を全て消しだした。 そして新たな文字を書き出した。「 死ね、死ね、死ね、死ね、死ね」と大きな文字で。 ――おいおい、どうした? 先生は黒板いっぱいに死ねを書くと、振り返った。 先生は教室全体をなめるように見わたした。 そしてにたり、と笑った。 そのまま先生はすたすたと窓に行き、四階の教室から飛び降りた。        終
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