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恋は突然
私が彼を好きになったのは、文化祭のお化け屋敷の時クラスの皆んなと協力して率先してお化け屋敷の準備をしていた彼の姿を見た時だった。
「なんて頼もしい行動力がある人なんだろう」
私の心は完全に彼に奪われてしまった。
クラスの皆んなと違い私は彼に声すら掛ける事もできない。
ただじっと彼を見つめているだけだった。
卒業式が終わったら声を思い切って掛けるつもりだ。
恥ずかしいからいつもポケットに忍ばせてある手紙を渡して直ぐに逃げるつもりだった。
もうすぐ卒業式。
その時は絶対にこの手紙を渡す。
高校三年生私が思いを伝えるのは卒業式しかないのだから。。。
彼に思いは通じるのだろうか?卒業したら付き合ってくれるのだろうか?
クラスで人気がある彼だから彼女がいるかもしれない。
私が見たところ同じクラスの中には彼女はいないみたいだ。嫌、私が知らないだけかもしれない。
今は携帯で話したりデートの約束をする
時代なんだから。。。家に帰ったら携帯で彼女に電話を掛けているかもしれない。。。
佐藤優樹菜は毎日、彼の事をいろいろと想像していた。寝ても覚めても雪菜は彼の事でいっぱいだった。
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