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ありがとう。
それから、私が寝るときには、その女性と、夕陽さんが、交代するらしい。最初は夕陽さん。次に、その女性。
…それから、2、3日経ち、その次の日に私は夕陽さんと、こんな会話をした。
『好きだよ、聞こえてるのかな。』
『勿論』
『返事は?』
『明日』
『あはは、楽しみにする』
これが、最後…なのかな、聞きたかったな。
…ありがとう。救えなかったと思ったら君は、絶望するだろうね。
でもね、私は、君のお陰で、救われたんだよ。だから、この決断ができた。ありがとう。
私は死んだ。一つの手紙を置いて。
私、私の、悩み?彼より、苦しくないじゃない。もっと頑張らないと、生きてるだけで偉いね?あはは、そんなわけない。そういや、あの女性、私の、お母さんなんだって?覚えてないな、思い出さない方が楽か。あぁー、死のうかな。どうして?わかんない。
まぁ、めんどくさい。どうせ、精神病者扱いされるんだし。
死んじゃお、彼に迷惑なんてかけられない。
わたしは彼の返事を待たずに死ぬ。
助けてくれてありがとう。
助けを待ってた。
死にたかったよ。
誰も助けてくれない世界、私好きじゃないな。
あなたが、夕陽さんが助けてくれた。
ありがとう。
来世に期待。愛してる。
〈了〉
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