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【第15話】
午後3時頃に帰宅し、部屋で休んでいると、コンコンという小さなノック音が聞こえた。
おそらく園田さんだろう。
「今、よろしいでしょうか」
やっぱり園田さんだ。
急いでドアを開ける。
「はい、大丈夫ですよ。どうしました?」
「尊流坊ちゃんが呼んでいますので、リビングまで来ていただいてもいいですか」
きた。
夕食前には呼び出しがかかるだろう、とは思っていた。
おそらく、七咲君とどこで何をしたのか、そのあたりのことを問い詰められるのではと予想している。
「……すぐに行きます」
気合の入った表情と語気に、園田さんがやや怯んでいた。
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