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「あれ?こんなのあったっけ?」
「あったよ。いつも見えてないの?」
「ないない!初めて見た!」
タマのお腹には、ちょうど飴玉が一粒入るくらいの大きさの可愛いポケットがあった。
「見ていいの?」
「ダメ」
「ダメ⁈」
「冗談だよ。気をつけて見てごらん」
おばあちゃんの冗談好きがしっかりと受け継がれていた。
「失礼しまーす」
春香がお腹のポケットに顔を近づけて中を除いた瞬間、勢いよくポケットの中に吸い込まれ、あっという間に温かく柔らかいものに包み込まれた。
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