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声を押さえようと手で口元を隠そうとするも、
「声、我慢すんなよ」
「……だって、はずかしい、……ッん、」
「そんな事言われると、余計出させたくなる」
手首を掴まれて行動を制されてしまい、口元を覆えなくなってしまった私は声が漏れ出ないよう必死に耐えるけれど、
「あ……ッ、やぁっ、」
今度は胸に指を這わせると、先端の敏感になっている部分を指先で摘んだりして刺激してくるので我慢出来ずに声を上げてしまった。
恥ずかしいのに快楽には抗えず、一度声を出してしまうと抑える事が出来なくなっていく。
敏感な部分を幾度となく刺激され、今度はそのまま唇を塞がれてキスをする。
「……ッん、……はぁ、ッんん」
仲の良い同期……だった一之瀬とこんな事してる。恥ずかしいはずなのに、そんな事はもうどうでも良くて、いつの間にか彼と向かい合う体制に持っていき、私からも唇を求めていく。
何度も何度もキスを繰り返した後、ベッドへ身体を優しく倒され、一之瀬が私の上に跨って見下ろしてくる。
「……そんなに、見ないで……」
「まだ恥ずかしいのかよ？」
「それもある……けど……なんて言うか、一之瀬の雰囲気が違い過ぎて……どうすればいいか、分かんなくなる……」
「何それ」
「……だって、知らない人……みたいで、どうすればいいのか、分からなくなるんだもん……」
身体に触れたりキスをする一之瀬は多少の強引さはあるものの、時折壊れ物を扱うかのように優しくしてくれるところもあって、調子が狂ってしまう。
「俺は俺だよ。何も変わらねぇし。つーか、もうそろそろ黙って――」
「――ッんん」
話している途中にまたしても唇を塞がれると、そのまま一之瀬の片手は私の下腹部へと伸びて行き、
「ッんん！！」
ショーツの上から既に濡れている部分を指の腹で刺激されて驚いた私が声を上げようとしたのだけど、一之瀬はキスを止めてはくれない。
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