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「……はぁ、……お前、濡れ過ぎじゃん」
「……ッあ、ん……はぁ、んん、……そんなこと、……いわないで……ッ」
強引なキスを繰り返し、敏感な部分を指で刺激され、挙句に濡れてるなんて言葉にしてくるものだから、気持ち良さと恥ずかしさでどうしていいか分からなくなる。
(何なの? キスと愛撫だけでこんなの……最後までしちゃったら……どうなるの?)
一之瀬は多分、経験豊富なんだと思う。
話には聞かないけど、きっと、色々な女の人と付き合ってきたのだろう。
そうじゃなきゃ、こんな風に気持ち良くなんかなれない。
一之瀬は女が悦ぶ事を、知り過ぎてる気がする。
(もういいや、ここまでしてるんだもん。一之瀬の言う通り、お酒のせいにしちゃえばいい……)
私の力が身体から抜けていくその隙を、一之瀬は見逃さない。
ショーツを脱がせてくると、唇を離して身体を起こした彼。
ベッド脇のチェストから避妊具を取り出すと、それを自身のモノへ装着していく。
その光景を直視出来ない私は少し視線を逸らす。
(一之瀬と、しちゃうんだ……。こんな事して、今までと同じで、いられるのかな……いや、無理だよね……?)
勢いでこうなったものの、あの時拒んでも今から彼を受け入れても、これまでと同じ関係でいられない事に、私は気付く。
それでも、もう後には引けない。
(いっそ、一之瀬との事、本気で考えて……みようかな?)
ボーッとする頭でそんな事を思っていると、
「まだ何か考えてんの? もう何も考えんなよ。今はただ、俺の事だけ考えてろって――」
「――ッんん」
準備を終えた一之瀬が再び迫ってきて頭を撫でながら唇を塞ぐ。
そして、キスを終えると彼は私の両脚を広げ、閉じられないように自身の身体で邪魔をする。
この状況に私の身体は反応しているようで、触れられている訳じゃないのに、秘部から蜜が溢れ出てくるのが分かって余計に恥ずかしくなった。
「……お願い……いつまでもこんな格好のままは、やだ……早く……して……っ」
まじまじと見られるのが恥ずかしくて、私の方から強請る形になってしまうと、
「いつもそんな風に男誘ってんの? そういうの、今後一切止めろよな。つーか、もう絶対他の男には、渡さねぇから――」
「ッあぁん!」
少し拗ねた表情を浮かべた一之瀬がそんな事を言いながら、自身のモノを私の腟内へと挿入してきた。
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