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「え!?そうなの!?
え…!?…試飲セットって…僕達2人じゃ無くて、スタッフ全員!?」
駒場さんは驚いて声を上げて、鶏もも串を食べていた口元を隠して、憂の方を見た。
憂も驚いた顔をして東堂さんを見つめ返す。
駒場さんも憂も、まさか東堂さんが厚意でUryu.のスタッフ全員の試飲セットを用意しているとは思っていなかったのだろう。
実際俺も東堂さんらしいとは思いつつも驚いた。
まさか東堂さんがこんなサプライズを用意しているとはーーーUryu.のスタッフって…何人くらいいるんだっけ…
「スタッフの方ーーー全員分今日発送しました。
あと10セット、月曜日には届く予定です」
東堂さんは少し照れくさそうに笑って告げてから、店員を呼び止めビールのおかわりを注文した。
ついでに駒場さんは焼酎、憂はハイボール、俺は日本酒を注文し、鶏皮盛り合わせとつくねを追加で注文した。
「気遣わなくていいのに大和君。
でもーーーありがと。みんなめちゃくちゃ喜ぶと思う」
「いやーーー…費用とかも全部駒場さん達持ちでやってもらってますし…これくらいさせてください。宣伝効果も有りますしーーーきっと駒場さん達のお店でアルマディージョを知って、来てくれる方も増えると思いますし」
東堂さんはあらたまって「僕の方こそ本当に感謝なんです」と頭を下げた。
東堂さんから聴いたが、駒場さんは東堂さんが大学にいた時のサークルの先輩で、スポーツ大好きな駒場さんと東堂さんは当時から意気投合してよく一緒にスポーツを楽しんでいたらしい。
今も時間さえ合えば2人でサーフィンをしたりランニングしたりしているらしい。
駒場さんは東堂さん曰くスポーツならなんでも出来るという運動神経の持ち主で、駒場さんは季節や天候問わず毎日ランニングを欠かさないと言っていた。
俺も定期的にジムには通っているが、雨の日も雪の日も走るとなると、それはちょっと抵抗を感じる。
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