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「何者だろうねえ、俺から見てもスーパーマンだなって思うよ、天下無双って感じだよね。飲食店はいくつもやってるけど全部扱っている品は違うのも凄いし、それも理由は飽きるからなんて言ってたけどね。歌手のプロデュースもするし、結婚式場の経営までなんて手広すぎるし、やっぱ店舗経営なんてやってると変な人も来るじゃない、だから武道は極めたなんて言ってたけど、本当じゃないかな」
うーん、その武道で脅し……いやいや、力づくでおとなしくさせたということか。
「羨ましいくらいなんでもできる人だよ、ああ、法律家でもあるしね」
「法律家？」
「司法試験は受かったんだって。でもその時にはもう店の経営はやってたから法曹には進まず経営者に」
はあ……才能ある人は向かうところ敵なしだなあ。
「冗談交じりで裏社会にツテがあるなんて言ってたけど、斎藤さんのカレシにもそう言ったのかもね、また良さんがそんなこと言うと現実味があって信じちゃうかも」
なるほど……パワー系にはパワー系で対抗するのが一番かもな、それで周も諦めたなら万々歳……でも確かに私への執着はそう簡単には消えない……？
「じゃあ、私も、裏社会にツテを作ります、あ、良さんと仲良しってことにすればいいですかね」
「いいね、じゃあ、今度紹介するよ」
「そうです！ お礼もしたいです！」
「そうだね、じゃあ今度の休みに……って、斎藤さんと俺じゃ都合が合わないのか」
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