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影山さんはいつも何時に起きるって言ってったっけ……影山さんが眠っている気配を感じながらも、自分が6時半には起きる習慣がついているから2時間ほどゴロゴロしてからベッドを抜け出した。
物音は立てないように冷蔵庫を開け中を物色する、私の作り置きはほぼ終わっている、影山さんのお母さんが作ってくれたものがあるのでそれを皿に並べた。肉じゃがや筑前煮など煮物が多いのがありがたい。そしてパンを引っ張り出す、トースター使うと音がするからそのままでもいいかな……煮物のサンドイッチっていけるかな?
やかんでお湯を沸かしてコーヒーの準備をする、食器棚からマグカップをお借りして作業台に置く時にコトンという音がしてしまうと、影山さんは身じろいだ。
「ん……斎藤さん、おはよう……」
うう、イケメンの寝ぼけボイス、ときめく。
「おはようございます、起こしてしまってごめんなさい」
「ううん、だいじょうぶだよ……」
あくびをしながら体を起こす。
「やることはあるから、起きる」
経営者は忙しいな。
「じゃあ、コーヒー、飲みますか?」
「ありがとう、もうらうよ、助かる──あれ?」
ローテーブルに置かれたネックレスに気づいた。
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