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「構いませんけど、そこは京都ですけど、大丈夫ですか?」
京都にもお店があるのか、過ごすぎる!
「京都かあ、さすがに親父に怒られるか? まあどうせ披露宴は後日って言われてるし、身内だけ呼ぶ挙式なら文句は言わせねえけど」
藤田さんにどうする? と聞けば、藤田さんもいいかもと答えた。そっかー、もう結婚式の準備もしてるんだー。
「末吉の副社長の披露宴じゃ、都内の高級ホテルの一番大きな宴会場レベルでしょう」
「そう、それでも招待客が収まりきらないから2日間はやるんだよ、マジでめんどくせえ。会社の行事にすんじゃねえよ。別に俺たちの事なんだからどうでもいいじゃねえかな」
「とはいえ、一番の主役である花嫁は、きれいな衣装を何度も着られるから嬉しいでしょう」
「そういうもんか?」
副社長が聞けば藤田さんは曖昧に微笑む、そうだけど確かに2日間も披露宴はちょっと嫌ってところかな。
「まあ、確かに、花嫁姿のりぃをずっと見てられるのは、いいかな」
副社長は藤田さんが相当かわいいらしくて、髪や首をずっと撫でている。
「うちの新山下の店なら500人くらいは入れるんで、それほど改まった式にする予定がないなら使ってください。『Geborgenheit』のビールも取り扱ってるし」
お、良さんったら営業かけてるー。
「500人! すげー」
「元は倉庫だったのを改装したので無駄に広いんです」
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