#5 一難は去ったはずなのに

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そういって女性警官はいくつかの電話番号を教えてくれた、総合的な相談窓口と、所轄の警察署だ。 「では、私共はこれで」 ふたりの警官が頭を下げる。 「あ! すみません! 周の荷物が少し残っていたので、渡してもらっていいですか!」 はたと思い出し引き留め、部屋の隅に置いてあったレジ袋を手渡した。それを見て女性警官は「ああ」と小さくつぶやく、些細な、ゴミのような荷物ばかりで呆れたのかも。 「お預かります」 笑顔を残し去っていく、ああ、よかった、周も、周の荷物も引き取ってくれた──ドアを締めれば大きなため息が出た。 「警察も来ててくれて助かった、大丈夫?」 優しい声に涙が滲んでしまう。 「本当に騒いでいたので、ご近所の方が呼んでいたようで……なのに、すみません、および立てして、こんな夜中に……お仕事中に……」 言えば影山さんは優しく微笑んでくれる。 「俺が呼んでって言ったんだ、本当に気にしないで。まあ役には立たなかったね」 「そんなことないです! 影山さんがいてくれたら心強いです!」 思わず力強く言えば、影山さんはよかったと微笑んでくれる。 「それにしても警官のいうとおりだな。この家に住むのは危険だ、引っ越したほうがいい」 警察のお世話になったことで諦めてくれないだろうか……でもまた来るかな……オートロックなんか、何の意味もない。 「はい、そうします」

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