マネキンの首

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しかし雅俊は、とてつもなく真剣な目でマネキンの顔を見ていた。 「おい、いつまで見てるんだ。帰るぞ」 しかし雅俊は微動だにしなかった。 そのままマネキンの顔を凝視している。 目が血走っていた。 俺はもう一度声をかけた。 でも雅俊は全く動かない。 「おい、いい加減にしろよ」 俺は中に入り、雅俊の手を引っ張った。 するとようやく雅俊が動いた。 しぶしぶといった感じで。 そのまま二人して家に帰った。
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