マネキンの首

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高校へはいつも雅俊と一緒に行っていた。 帰りも同じだ。 親同士も仲のいい幼なじみだ。 最近の二人の話題はただ一つ。 女の子のことだ。 二人とも彼女いない歴イコール年齢で、色気づいて彼女が欲しいと毎日のように言っていた。 飽きることなく。 それ以外の話題はなかった。 そんなある学校帰りのこと、いつも通る細い近道にある倉庫のような建物のシャッターが腰近くの高さまで開いていたのだ。 この細道は人通りが少ない。 というより高校へ通い始めてからこの道で誰かに出くわしたことが一度もないのだが、そんなところに民家より少し大きいくらいの倉庫があるのだ。
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