Ⅴ 対決! ガラマジ VS サイバーマジック

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「そうやな……。まず土下座(どげざ)やな。土下座をして謝ってもらおうか」  にやけて乙女(おとめ)が、地面を指さした。 「わかった。謝る」  地面に膝をつける綺羅愛(きらら)。更に俯いて両手を地面につけた。    それを見下ろしながら明日香(あすか)と乙女が、スマホのアプリからサイバーマジックを発動する。  明日香のスマホは、赤く輝き、乙女のスマホは青く輝く。 「サイバーマジック、『火の粉』で、あんたのソバージュ頭をチリチリにしてあげるよ」  明日香が、ディスプレイに魔法陣を描き始めた。 「安心しなはれ、うちのサイバーマジック、『バケツの水』ですぐに消してあげるがな」  乙女も魔法陣を描き終える。 「ホントにごめんなさい! 私が悪かったの。 ごめんなさい!」  頭を地面につけて謝る綺羅愛。 「そんじゃあ、これで許してあげるよ」  スマホを差し上げると、花火のように火の粉が噴き出した。火の粉が綺羅愛の頭に、降りかかろうとした時。 「あぶない! 綺羅愛」  綺羅愛に(おお)いかぶさる影。  いそいで駆け付けた(もえ)だった。土下座をしている綺羅愛を(かば)って、背中に火の粉を受けた。 「あちちちち!」  火の粉とはいえ、まともに浴びればチクチクと熱さを感じる。思わず声が出る萌だった。 「熱けりゃ、冷やしてやるよ!」  乙女の『バケツの水』が、バシャッと背中を濡らす。綺羅愛がぬれないようにしっかりと庇う萌。  それを見て、空子(くうこ)は、静流(しずる)を指さし叫んだ。 「何てことするの! 静流ちゃん、先生を呼んできて!」 「はい! わかりました!」  校舎の方へ駆けていく静流。  それを見て、レイアと神楽耶(かぐや)も、 「私たちも担任に知らせよう!」  静流の後に続いた。 
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