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「そうですね、ザクッと言うとですね。クラスの違いで制服を分けています。君が着ている服は、『古典魔法科』の制服。この学校の創設当時からの制服です。由緒ある制服なんですよ。で、あっちのブレザーは、『現代魔法科』の制服です。最近の情報社会に対応して、コンピューターやスマホなんかのデバイスを使った、サイバーマジックを学びます。クラス分けは、入試や適性検査の結果で決めているのです」
「はあ。制服がちがうのは、クラスが違うからなのですね。で、私は古典魔法科なんですね。もう一つ、私の他に、ここに並んでいる生徒が誰もいないのは、なぜですか?」
「ああ、そうですね。クラスメイトがいないと心配ですよね。大丈夫、君のクラスの生徒数は、君を含めて5名です。因みにクラスは1年8組になります」
「現代魔法科のクラスは何組なんですか?」
「1組から7組です。向こうは一クラス15名だから『現代魔法科』は、新入生が105名ですね。まあ、これも時代の流れかな」
「確かに、今は何でもデジタルですからね……。古典魔法科は何組まであるのですか?」
「8組がそうですけど」
「いや、そうじゃなくて、8組から何組までが古典魔法科なんですか、と聞いています」
「いや、だから8組だけですけど」
「8組だけって、じゃあ古典魔法科の1年生って5名だけ?」
「そう! 選ばれた5名! 正にエリートですよ。それじゃあこれで受付は、終りです。入学式は体育館であるから、そちらに行って下さい。以上」
冷徹に言っているが顔は笑っている。
現代魔法科のレイアと神楽耶は、まだ受付の列に並んでいる。空子は一人、体育館に向かった。
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