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「ど、どうしよう……」
「どうしたの? シャオラン……って。え!」
目の前には今まで頑張って作って来た飾りなどが散乱している。
「な、なんで……こんな」
「多分。昨日の突風で……」
言われてみれば確かに昨日の夜は風が強かった。でも、まさかこんな事になるとは誰も思っていない。
「ど、どうしよう……イベントまで一週間もないのに……」
シャオランは確かにしっかり者だけど、泣き虫なところがある。気が弱いとでも言うのかな……でも!
「――まだ一週間あるよ! 今からでもやれるだけやてみよう!」
そう「どうしよう」なんて言っている暇はないのだ。完璧に……とまではいかなくても、何とか形には出来るはず。
ただ、ちょっと地味になっちゃうけれど、まぁ。飾りがなくてもどうにかはなる……と思う。
「うん!」
どうやら私の言葉で元気になったシャオランはさっそく口寄せの術を使ってパンダを呼び出して作業に取り掛かる。
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