283人が本棚に入れています
本棚に追加
副会長side
毬藻のあまりにも大きな声に普段は笑みを保っている顔を耐えきれず少し顰める。
「はぁ、やっと来ましたか…(こんなに分厚い門で遮られているというのにここまで声が聞こえるとは…耳がキーンとしましたよ、)」
何度目か分からない溜め息を吐いた。
ーガチャガチャッッ!!!
ーガンッッガンッッ!!
「なッなんだよこれ!!!開かねぇッ」
副会長に気付かず、ロックの掛かっている門を無理やりこじ開けようとしている絨毯。そんな彼を珍獣を見るような目で観察する修也は半ば呆れた様な声で呟く
「いやいや、すぐそこにインターホンあるでしょうが。何強行突破しようとしてるんでしょうかこの絨毯は。」
そんな声でこちらに気づいた絨毯。は修也を見つめ「なぁ!!!これどうやって開くんだッッ?!?!?!?!」とこれまた大きな声で問いかけた。
それに対し修也は出来るだけ声を張り「今からロックを解除してもらうので門から少し離れたところで待機していて下さい。」と応える。
「分かったッッッ!!
頑張って登るよ!!!!」
「どういう耳してんだよ。(いや、だから待機してろって言ってるじゃないですか。)」
絨毯の行動にだんだんイラつき敬語も外れる&心の声と言っている言葉が反対になってしまう修也でした。
最初のコメントを投稿しよう!