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お嬢と執事の出会い
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お嬢と執事の出会い
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御年30歳、独身貴族。
会社では常にトップ、だから同い年の奴らより随分金を持て余してたしこち亀の中川みたいな豪邸に住んでた。
それに顔が良いから女も途切れず常に隣に誰かしら居て今まで何不自由なく自由気ままに過ごしていた。
だけどとあるビューティフルマンデー30歳の節目の日に突然うちの会社に彗星のごとく現れた出来る新人・永沢に全部仕事を横取りされあっさり職を失った。
それでついに給料も減り家も追い出され俺の財布が空になったのを知った途端関係を持ってた女の子達全員に振られついに何もかも失った。
もうこうなったらこうするしか俺には残っていない。
ー「そうだもう死んじまおう」ー。
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つい2日前の事だ、真っ暗な夜空からお月様とお星様が俺を見守る中 すでに半分砂になりかかった状態で俺は橋の上から線路を鼻水やヨダレを垂らし泣きながら眺めていた時の事。
次の電車が来たら飛び降りよう。もう何回目になるか分からないそんな事を考えながら次の電車がやって来るのを待っていた。
するとその時 「ちょっとそこのBOY!」と誰かに声をかけられた。
振り返るといかにも漫画やら映画やらとにかく絵に描いたようなあからさまな糞女…じゃなくてTHEお嬢様っぽい奴が仁王立ちして俺を真っ直ぐ見ていた。
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