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もしかしたら、シラカワナオが、クロキ副社長の事が気に入ってて、
狙っているのかもしれない。
ミサカ先輩が、カズトに想いが移行したのを、見て、
チャンスだと思い、クロキ副社長に急接近したのかもしれない。
失恋で、落ち込んでいる、
副社長をいい事に、かっさらって、行くつもりなのか。
心を落ち着かせ、2人様子を、盗み見る。
やっと聞こえる会話に、耳を、傾ける。
「数か月、耐えろ?それは、ヨシタカさんの為に動いてくれて、働いてくれている秘書課の人に、失礼じゃないの?秘書課に異動したからには、何も出来ないし、失敗ばかりだろうけど、一生懸命、働くつもりだよ。給料、貰っている会社員なのだから。」と、シラカワナオは、クロキ副社長に、怒って言っていた。
さっきまで、自分の事しか、考えない人だと、思っていた、
シラカワナオが、今度は、秘書課で働く人の気持ちを、代弁していた。
シラカワナオ、分からなすぎる。
いったい、どんな性格なのだろう。
今までの言葉を聞く限り、外見の、天然な性格では、無さそうな気がしてきた。
自分の意見は、しっかり持っているし、述べている。
でも、さっき、ヨシタカさんって、言ってなかったか?
そっちも気になった。
クロキ副社長を、下の名前で、呼ぶ人は、初めてだった。
ナオさん、ヨシタカさん、呼び合う関係?
完全に、怒っているシラカワナオに、どうしても、クロキ副社長が、付き合っているとは、思えなかった。
恋人だったら、もう少し、穏やかに、波風立てない言い方をするはずだ。
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