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「ナオさん。」と、クロキ副社長が、中腰になりながら、
シラカワナオを呼ぶ。
「もう、こうするしか、方法が無かったから。」と、
シラカワナオは、答えた。
何をされたのか、一瞬で、分からなかった。
「もう、行くから、二度とこんな事させないで。」と言い、
シラカワナオは、こちらの秘書課の扉に近づいて来た。
こっちへ来るの?
慌てて、その場から離れる。
すぐに、シラカワナオは、この部屋に入って来て、
「初めまして、本日付けで、秘書課に配属されました、
シラカワナオと申します。よろしくお願いします。」と、
平然と、いつもの仕事の笑顔で、
私に頭を下げた。
さっきまで、とんでもないキスをされていたとは、とても思えない。
こういう事は、日常茶飯事なのか?と思ってしまう。
でも、私も出来るだけ、普通の顔を装い、
「秘書課のリーダーのウエノショウコです。よろしくお願いします。」と、言った。
心の中では、複雑な心情であった。
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