お屋敷

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お屋敷

静音は豪奢な馬車に雷牙と乗り込むとガタガタ揺られて目的地へ向かっているようだった。 (お尻が全然痛くない) 目の前で何を考えているのかわからない雷牙はじっと私の事を見ているようだった。 その視線に居心地が悪くモジモジしていたら、私がお尻が痛くてモゾモゾしているのと勘違いしたのか、私の事をひょいと持ち上げると雷牙の膝の上に座らせたのだ。 「あの…雷牙様…」 私が何か言おうとすると人差し指で唇を押さえられ、それ以外何も言えなくなってしまった。
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