第1節/連鎖

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第1節/連鎖

連鎖① ケータイショップ店員:清島眞琴の場合 他人の空似…。 そんな呑気なフレーズは、この夏、私の頭から吹っ飛びました。吹っ飛ばしました。 *** 似てるのではない…。 似てる他人という、どこかで会っていた人…。 本末転倒、卵が先かニワトリが先か…。 こう考えると、人間の生きてる日常って、ヘンだ。 順番が道理を優先してる。 そんなとこに目が行ってると、動物に負ける! 虫にも、植物にも…。 *** 要は結論先にありきとし、時間と場所をいじる…。 これが出来なきゃ、人間、いずれ終いだわ。 それが、私の決論になってしまう。 あんな経験しちゃったから…。 *** その顛末を打ち明ける前に、もう少しノウガキです。 人が日々、ぶっ殺してる蚊やアリやクモやハエやゴキちゃん…。 それらみんな、私がこの夏を”越した”結果、進化の前提がウチラと違う。 そう気が付いた…。 そもそも、死ぬ事についての”悟り”が次元違いです! ここでも完璧、負けてます、やられてます。 虫とかに…。 *** じゃあ、その根拠示せって声にこたえます。 私の、今夏の、とてもとても暑かった、長い夏の間の経験談を以って…。 それは、ショップ来店客さん→♂の”一言”で始まったわよ。 「あれ?いきなりですが、ウチら…、どっかで”遭ったこと”有ります…?」 ”は~?ないと思うですけど…” 私は声に出さず、第一声をこれとした。 目でもって。 でも、しかし…、となった訳で…。
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