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出会い
高校1年生の頃の僕は、空気のように扱われていた。
いてもいなくても同じ。
クラスメイトは冴えない僕の存在を消していた。
そんな僕をあなたは見つけてくれた。
「そこの1年、邪魔。」
そう言いながら、あなたは僕の隣に寝転んだ。
「サボりか?」
「あの……」
「まぁ、どうでもいいけど、この場所は誰にも言うなよ?」
僕は何度も頷いた。
すると、あなたは僕の髪に優しく触れた。
これが僕とあなたの最初の出会い。
僕にとっての運命の出会い。
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