初恋が動き出す

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「南雲、寝るぞ。」 「はい。」 僕は先にベッドに寝転んでいる、御手洗の隣に横になった。 「端っこにいたら落ちるだろ。」 「でも、これ以上は/」 「なに?言って?」 御手洗の吐息が僕の耳にかかる。 耳が熱い。 「俺を口説いてくれるんだろ?」 「……はい。」 「やってみろよ。」 「今ですか…?」 「うん。」 僕は御手洗に試されている。 そう感じた僕は、意を決して彼と向かい合った。 「ずっとあなたに会いたかった。」 「うん。」 「あなたに触れたかった。」 「うん。」 僕は御手洗の首筋を撫でた。 「僕はあなたが好きです。」 「うん。」 御手洗は「うん」と答えるだけだった。 僕の気持ちは彼に届かないのだろうか。 この想いを信じて欲しい。 そう願った時だった。 「今夜、我慢出来たら毎日キスさせてやるよ。」 「え...」 「だから、俺を本気にさせてみろ。」 御手洗は真っ直ぐ僕を見つめて言った。
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