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ピピピピピ……
僕は手探りでスマートフォンのアラームを止めた。
「省吾さん、まつ毛長いなぁ。」
僕は愛する人の寝顔を眺めた。
「おはよ。」
「わっ!」
「驚きすぎだ。」
「寝てると思ったので。」
「お前の独り言で起きた。」
御手洗は、欠伸をしながら起き上がった。
「シャワー借りるぞ。」
そういうと、御手洗は風呂場まで歩いていった。
僕も御手洗についていき、洗面所の棚からバスタオルを取り出すと、彼に手渡した。
「どうぞ。」
「ありがとう。一緒に入るか?」
御手洗は朝から僕を振り回す。
僕には出来ないとタカをくくっているのだろう。
「入りましょうか。」
「光輝?」
僕は服を着たまま、御手洗を風呂場に押し込んだ。
そして、シャワーの蛇口をひねった。
「おい、光輝!ずぶ濡れだ。」
「一緒に入ろうと誘ったのはあなたです。」
僕の理性は限界だった。
「省吾さん、好きです。」
僕は御手洗を風呂場の壁に追いつめた。
そして、強引に彼の唇に舌を捩じ込んだ。
「んん……/////」
僕は角度を変えて、何度も御手洗の唇を貪った。
「んんっ、」
「省吾さん、どうしたら僕のこと信じてくれますか?」
「光輝。んっ/くるしっ、」
御手洗はその場にしゃがみ込んだ。
僕は御手洗を見つめた。
「だから言っただろ。俺を本気にさせてみろって。」
すると、御手洗は僕の腕を引っ張って唇にキスをした。
「省吾さん...?」
「約束は守ってやる。昨日のご褒美だ。」
僕は昨夜の会話を思い出して、顔を赤らめた。
「さっきまで強引だったのに、もううぶな光輝くんに戻ったのか?」
「先輩、顔近いです/」
「先輩じゃないだろ。」
「省吾さん.../」
「ん、よく出来ました。」
御手洗は僕の頭を撫でながら微笑んだ。
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