嫉妬、のち、キス

3/6
前へ
/63ページ
次へ
「南雲、この資料まとめて。」 「はい。」 「それが終わったらこれな。」 「はい。」 会議の準備を終え、自分のデスクに戻ると、御手洗の厳しい指導が待っていた。 僕は彼に認めてもらう為に、必死に資料と向き合った。 「御手洗先輩、確認お願いします。」 「おう。」 御手洗は、僕から資料を受け取ると、早速チェックを始めた。 「うん、よく出来てる。ありがとう。」 「いえ、とんでもないです。」 「また頼むよ。」 「はい、もちろんです。」 御手洗の役に立てた。 僕はその事が嬉しくて堪らなかった。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加